紛争の内容
ご依頼者は、内装会社である。元従業員から、450万円の残業代請求で、労働審判を起こされたとしてご相談があった。申立書の内容を見たところ、残業代計算が誤っていて、争う余地があったので、ご依頼をいただいて争うことになった。
交渉・調停・訴訟などの経過
⑴ 第1回目の労働審判では、争点整理が行われた。
⑵ 第2回目では、第1からの課題の書面・証拠を提出した。当方は、相手が提出した証拠の不備や計算違いを指摘した。
⑶ 審判委員より、証拠を精査した結果150万円で和解したらどうかとの提案があったので、両者がそれに応じて、和解が成立した。
本事例の結末
結果的に、当初の請求よりも300万円を減額することができた。
本事例に学ぶこと
残業代請求については、相手の主張が正しいかどうか、証拠関係をもとによく精査する必要がある。
弁護士 申 景秀